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空売り再開後、借りた株を一番多く返した銘柄を買っていたら?

発行 2026-09-30 00:39 KST

2025年3月31日に全銘柄で空売りが再開された後、貸借残高が最も減った30銘柄を毎週買い、1週間後に売るルールを76回繰り返した。1,000万ウォンは2026年9月17日に2,009万ウォン (+100.9%) となり、同じ基準を満たした全銘柄を買う口座では1,498万ウォン (+49.8%) となった。週平均の差は+0.41%p (t 2.14) で、76週中46週は比較口座を上回った。同じルールを2021年5月から2023年11月までの130週に適用すると、比較口座を週当たり0.08%p下回った。

仮説

"借りた株が大量に返却された銘柄は、空売りした側が株を買い戻して返しているため、その後に上昇する。"

実験の設計

空売りが再開された2025年3月31日以降、毎週水曜日の貸借残高を1週間前と比べ、借り入れ株数が最も減った普通株30銘柄を選んだ。両時点とも残高金額が100億ウォン以上のKOSPI、KOSDAQ銘柄だけを対象とした。選んだ銘柄を次の取引日の終値で均等配分して買い、1週間後の終値で売って新しい銘柄に入れ替えることを76回繰り返した。最初の買付日は2025年4月3日、最後の売却日は2026年9月17日である。

初回購入日
2025-04-03
評価基準日
2026-09-17
総投入
1,000万ウォン
対象銘柄
貸借残高が急減した30銘柄(毎週入れ替え)

結果

最終評価額

2,009万ウォン+100.9%

半分だけ正解
貸借残高が急減した30銘柄2,009万ウォン
基準を満たした全銘柄1,498万ウォン, +49.8%

推移チャート

単位: ウォン
貸借残高が急減した30銘柄基準を満たした全銘柄
30M15M2025-04-032025-12-262026-09-17

各点は、1週間保有した株を売って新たに買い直した日の評価額である。2本の線の差は2026年5月7日に最大となり、862万ウォンだった。

判定

半分だけ正解

空売り再開後の76週間、貸借残高が最も減った30銘柄を毎週買う口座では、1,000万ウォンが2,009万ウォンになった。同じルールを2021~2023年に使っていたら705万ウォンとなり、比較口座の789万ウォンを下回った。

多くの株が返却されたというシグナル

貸借残高が1週間で大きく減ったということは、新たに借りた株よりも返却された株がはるかに多かったことを意味する。空売りした側は市場で株を買い戻して返す必要があるため、残高が減る銘柄には買い需要が生じるという解釈になる。この仮説を検証するため、毎週水曜日の残高を1週間前と比べ、最も減った普通株30銘柄を選んだ。両時点とも残高金額が100億ウォン以上の銘柄だけを対象とした。残高が数十億ウォンの銘柄では、1件の貸借取引でも増減率が大きく振れるためである。選んだ銘柄は次の取引日の終値で買い、1週間後の終値で売った。比較口座では、同じ基準を満たした全銘柄を均等配分して買った。

再開後の76週:1,000万ウォンが2,009万ウォンに

最初の銘柄群は2025年4月2日の残高から選び、4月3日の終値で買った。急減銘柄の口座は4月10日の995万ウォンが最安値で、その後は比較口座より速いペースで増えた。2026年5月7日に最高値の2,852万ウォンとなり、同日の比較口座は1,991万ウォンだった。その後は両口座とも大きく下落し、7月30日には急減銘柄の口座が1,743万ウォン、比較口座が1,219万ウォンとなった。9月17日の最終評価では、急減銘柄の口座は2,009万ウォン、比較口座は1,498万ウォンである。76週のうち、急減30銘柄が比較口座を上回ったのは46週だった。週平均の差は+0.41%p、t値は2.14だった。

2021~2023年は比較口座を下回った

同じルールを過去の2期間にそのまま適用すると、結果は異なる。KOSPI 200、KOSDAQ 150の銘柄に限って空売りが可能だった2021年5月から2023年11月までの130週では、急減30銘柄は比較口座を週当たり0.08%p下回った (t -0.75)。この期間、1,000万ウォンは705万ウォンとなり、比較口座は789万ウォンだった。全銘柄で空売りが禁止されていた2023年11月から2025年3月までの73週は、差が+0.12%p (t 0.84) で、明確ではなかった。1,000万ウォンは1,042万ウォン、比較口座は958万ウォンとなった。同じルールが、ある期間には口座残高を2倍にし、別の期間には比較口座を下回った。仮説が当てはまったのは再開後だけであり、常に通用するルールとは考えにくい。

効果は短期にとどまり、上昇相場と重なった

保有期間を4週に延ばすと、再開後の差は+0.54%p (t 0.67) となり、明確さが薄れる。1週の差が4週間そのまま積み上がるなら1.6%p前後になるはずであり、残高減少後の値動きの大半は1週間以内に終わったと考えられる。再開後の76週は、比較口座も50%近く上昇した相場だった。急減銘柄が相場の上昇により強く反応したのか、返却のための買い戻しで上がったのかは、この計算では切り分けられない。標本期間も1年半にすぎない。毎週30銘柄をすべて入れ替える想定なので、手数料と税金を含めると、2倍という運用結果は目減りする。

主要数値

再開後の急減銘柄口座
2,009万ウォン (+100.9%)
再開後の比較口座
1,498万ウォン (+49.8%)
再開後の週当たりの差
+0.41%p (t 2.14)
比較口座を上回った週
76週中46週
2021~2023年の急減銘柄口座
705万ウォン(比較口座789万ウォン)
保有期間を4週にすると
+0.54%p (t 0.67)

よくある質問

貸借残高が減ると、空売りした側が株を買い戻したということか?
そうとは断定できない。残高の減少は借りた株を返したことを意味するだけで、市場で買い戻して返したのか、もともと持っていた株で返したのかは、このデータには示されていない。空売り以外の目的で借りた株を返した分も含まれている。
再開後の結果は上昇相場のおかげではないか?
一部はその可能性がある。同じ76週で、比較口座も1,000万ウォンから1,498万ウォンに増えた。急減銘柄の口座はそれより週平均0.41%p多く上昇したが、上昇相場でより大きく値上がりする銘柄が多く選ばれていた可能性は、この計算では切り分けられない。
残高が最も増えた銘柄は、同じ期間にどうなったか?
逆の動きだった。同じ76週で、貸借残高が最も増えた30銘柄を買う口座は1,061万ウォンにとどまり、比較口座を週平均0.42%p下回った。残高が増えた銘柄の結果は、空売り禁止期間を扱った逆張りリポートに別途まとめた。

計算方法

公共データポータルで金融委員会の株式貸借取引情報(残高株数、残高金額)と株価情報(終値、上場株式数)を、2021年4月28日から2026年9月17日まで週1回取得した。貸借のシグナル日は毎週水曜日とし、休場ならその前の取引日を使った。月曜日から水曜日まですべて休場となる旧正月と秋夕の週は、前週の木曜日か金曜日を使った。増減率は、シグナル日の残高株数を前週のシグナル日の残高株数で割り、1を引いて求めた。対象は両時点とも残高金額が100億ウォン以上のKOSPI、KOSDAQの普通株で、優先株とSPACsは除外した。増減率が低い順に30銘柄を急減銘柄とした。買付はシグナル日の次の取引日の終値とした。その週の木曜日が基本で、休場なら次の取引日となる。売却は翌週の同じ銘柄群の終値で行った。比較口座は、同じ基準を満たした全銘柄を均等配分して買った。保有中に株式分割、株式併合、無償増資で価格が不連続になった銘柄は、その週の平均から除外した。期間は買付日を基準に、空売り許可期(2023年11月3日まで)、禁止期(2025年3月28日まで)、再開期に分け、期間ごとに1,000万ウォンから始め直した。手数料、税金、呼値の単位、配当は含めていない。t値は、週ごとの差の平均を標準誤差で割った値である。4週保有のt値は、保有期間が重ならないように分けた部分標本ごとに求めて平均した。計算はinverseoneリポジトリの tools/lib/lending-backtest.mjs と tools/scripts/backtest-whatif.mjs で再実行できる。

データの出所

  1. [1] 金融委員会 株式貸借取引情報(残高株数、残高金額), 公共データポータル, 2026-09-16
  2. [2] 金融委員会 株式相場情報(終値、上場株式数、時価総額), 公共データポータル, 2026-09-17
  3. [3] 報道資料: 2024年上半期まで空売りを全面禁止, 金融委員会, 2023-11-05
  4. [4] 報道参考資料: 空売り禁止措置を2025年3月30日まで延長, 金融委員会, 2024-06-13
  5. [5] 報道参考資料: 3月31日から空売りを全面再開, 金融委員会, 2025-03-21

このリポートの銘柄

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